スコーンを上手く割るまで

多動気味の脳と生きてゆく

そしてミランダを殺す、読みました

こんばんは、ユッサンです。

読書が趣味なのですが、新しい海外ミステリ作家を発掘したくピーター・スワンソンの「そしてミランダを殺す」を読みました。

好きな作歌のピエール・ルメートルにタイトルの感じが似てたので選びました。ルメートルのヴェルーヴェン警部シリーズのタイトルが「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」「傷だらけのカミーユ」「母なるロージー」なんですよ、ちょっと似てませんか?

最近読んでいたのは主人公が推理側だったので、今回は実行犯というか犯人側の心理描写が多く、また違う感じで読めました。ただ個人的には推理側に回ってる作品の方が読んでて楽しいかな、とちょっと気づきました。

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そしてミランダを殺す、のネタバレが少し入るのですが、人はそれぞれに大きい小さいはあるものの矜持?信条?があると思ってます。主人公は幼少期の出来事や環境から罪を犯すことに対する意識が倒錯していくわけですが、大人になってもその感覚は変わらず、あまりにも淡々とこなされていく犯罪が潔く見えてくるところが怖かった‥‥

もちろん共感する部分がないわけではないのです。信じていた恋人に裏切られて苦しむ、復讐報復したいと思う気持ちはよくわかるんですけども。ほんとずれてしまっている感覚はたったひとつなんですよね、主人公。日常に溶け込むサイコパスってこういう感じなんだよな〜、物語のきっかけの突拍子のなさもある種、そんな日常に溶け込むサイコパスを表現してるのかも?(何言ってるか分からなくなってきた、すみません)

 

個人的にルメートルの陰湿かつスリリングな展開が好きなので、ちょっと好みとは違ったのですが、後半は速度も上がり楽しく読めました。まあ2度3度の驚愕があったかと言われると、そこまでではないかな。

 

次の積読はアガサクリスティーです、実はちゃんと読んだことないのでまた感想書こうと思います。読書ログを残したことなかったので、文章下手なのに気づいてしまいました・・・(笑)その辺りの練習にもしましょうかね。

 

ではまた。ユ